前回の記事で取り上げた御言葉【A】からみると、「天聖経」とは、文先生とお母様、そして子女様たちに起こっていた家庭的事件の詳細を教える経典であったということでした。

　その中で文先生とお母様が最も苦しい立場に立たされた摂理が、約婚期にあった「アブラハムによるイエスの典型路程」であったのです。

　この典型路程は文先生の第一次40年サタン分立路程中においては食口たちの目には隠されていました。しかし、第二次40年サタン分立路程はその秘密が天聖経で初めて明らかにされました。ところが、第一次40年路程に失敗したという自覚がないお母様、幹部たち、そして、食口たちにとって、「アブラハムによるイエスの典型路程」は全く理解できない観念的な御言葉になってしまったのです。
　さらに不幸なことは、人類始祖の立場に立たれた文先生が、この典型路程が原因となって偽りの父母となり、堕落したアダムになったことを天聖経の随所に語られたにもかかわらず、まったく理解できない御言葉になってしまったのです。

　文先生の堕落は長成期完成級で堕落した第一アダムとはまったく違います。文先生の堕落は神様に帰る為の蕩減として起こった堕落だったのです。それが「アブラハムによるイエスの典型路程」であり、文先生からすれば完成期完成級（文先生の約婚の時）で起こったのです。サタンが介入できなった完成期までもサタンが侵入する条件を持ったのです。これは天聖経の一語一語、前後の繋がりを知り、さらに、原理基準を知って読む者なら誰でも容易に理解できる内容です。

　その為、前回の御言葉【B】（※1）にあるように、堕落した立場に立たれた文先生は直接主管圏に連結されていないこと、そして、天聖経には文先生が原罪を残されたことを語られていたのです。
　文先生の残された原罪とは、第一アダムが残した原罪の根を完全に抜き取ったことを確定させたのですが、真のエバを得ることができなかった為、文先生が直接主管圏に入る直前のところで留まっておられることが原罪となったのです。　

　つまり、間接主管圏から直接主管圏に連結できる橋をかけて、お母様と共に直接主管圏に入らなければならない一線が残されたのです。これが文先生の原罪となったのです。
　そして、この橋をかけることができる方こそが、三代を経て来られる、再びメシヤ位置で再臨される第四アダムになるのです。この第四アダムである真の父母によって初めて文先生が完全開放されるようになるということ、これが天聖経に語られていたのです。

　その為、真の新婦が現れなかった為、天聖経では真の父母は存在しない、真の人間がいない、真の父母は未来線上においての出発点とした、真の父母は統一教会の教義として存在した、真の父母の因縁を残した、と定義づけられたのです。
　あくまでも、文先生がご自身を真の父母と語られたのは、この定義内で語られていたことを知らなければなりません。

　ですから、2004年に語られた下記の御言葉にあるように、天聖経に対して、「復帰の理想圏の目的地と、生活圏まで教えたもの」と語られたのです。
　ですから、未だ、真の父母という理想の目的が出現していないことを意味しているのです。つまり、現世界の大混乱は家庭連合の分裂から起こった混乱が起因となっている証明であり、そして、この混乱期こそが再び再臨主を迎える終末期に入った証明であり、終局的に、第四アダムを真の父母として迎える成約時代に入っているのです。（参照記事・総観図）

「双合十勝日」宣布 第一回「安侍日」　麗水・清海ガーデン　2004.5.5　

サタンの版図が崩れていく

　『天聖経』を（2004年）四月十八日に天の聖書として捧げました。

ついに天地の聖書として、指標と標準を定め、方向を設定したのです。

出発と目的が一致する道を行くことができるようにし、復帰の理想圏の目的地と、生活圏まで教えたものが『天聖経』の内容です。ここからずれてはいけません。