平和の主人 血統の主人

まさに、成約時代の毒麦となられたお母様

《 黙示録18章 3-10 節 》

3 地の王たち(幹部たち)は彼女(お母様)と姦淫を行い、地上の商人たち(教会長たち)は、彼女の(高額献金を得た)極度のぜいたくによって富を得た。

7 彼女(お母様)は心の中で『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。

10  彼女(お母様)の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえ(お母様)に対するさばきは、一瞬にしてきた。

第七章 (60)海洋時代がもたらす計り知れないチャンス  P.306  (世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝) 20


世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝
  第七章 韓国の未来、世界の未来 ――― 理想郷に向かって

第七章 韓国の未来、世界の未来 ――― 理想郷に向かって



(60)海洋時代がもたらす計り知れないチャンス  P.306


 私は「アラスカ精神」という言葉を好んで使います。早朝に起きて海に出ていき、その日に釣るべき責任量を釣ることができなければ、その量を満たすところまで魚を釣ってから帰ってくるのが「アラスカ精神」です。そのように粘り強く忍耐することを学んでこそ、船乗りになることができます。


 魚を釣ることは遊びではありません。海の中にいくら魚がたくさんいるとしても、ひとりでに釣れることはありません。専門的な知識と多くの経験が必要です。網を編むこともでき、錨綱(いかりづな)を結ぶこともできなければなりません。そのように厳しい訓練を受けた人は、魚釣りだけが上手になるのではなく、世界のどこに行っても、新しい環境を克服し、他の人を導くリーダーとして成長します。魚釣りの訓練とはそのようなリーダーを育てることなのです。


 海で覇権を握ろうとすれば、世界を巡航する相応(ふさわ)しい船と潜水艦も必要です。韓国はすでに世界最高の造船国です。海洋大国に慣れる実力を十分に備えているので、これからは海に直接出ていく人が増えていかなければなりません。韓民族は海上王と呼ばれた張保皐(チャンボゴ)(七九〇~八四六年頃、統一新羅時代に新羅、唐、日本にまたがる海上勢力を築いた人物。韓国ドラマ『海神』の主人公として描かれている)の後裔(こうえい)です。船に乗って海に出て、波に打ち勝った伝統が韓民族にはあるので、できないことがありません。


 人々は波を恐れます。波は風に乗って波打ちますが、風が吹いて波が立ってこそ、海の中に酸素が供給されるのです。風が吹かずに波のない静かな海が続けば、海は死んでしまいます。波が大切だということを知れば、もはや波は恐ろしくないのです。強風が吹いて波が荒々しくても、それが海の中の魚を生かす道だということを知れば、かえってそれを海の魅力として受け入れようになります。


 海の下に三十メートルだけ潜っていけば波は存在しません。潜水艦に乗って海の下に潜っていけば、エアコンが必要ないほど涼しいのです。適度な温度の静かな海の中では、あらゆる魚が群れをなし、踊るようにして泳ぎ回っています。まるでリトルエンジェルスのように色とりどりの美しい服を着て、ひらひらとヒレを揺らします。そのような静かで平和な世界がすぐに訪れるでしょう。


 海洋時代が訪れてくるということは、韓国に世界を変えるチャンスが来るということです。あらゆる生命体を養育し、包み込んでくれる海は、女性を象徴します。反対に陸地は男性を象徴します。海に浮かぶ島国は女性を表しますが、大陸の端にある半島国家は男性を象徴します。半島国家の国民は、海と大陸のあらゆる敵の侵入に備えて生きてきたために、人一倍勇猛で強靭(きょうじん)な民族性をもっています。ギリシャやイタリアのような半島国家で人類の文明が発生したのは偶然ではありません。大陸に伸びていき、広い海洋を克服していく進取の気性と強靭な探検精神があったために、華々しい文化を咲かせることができたのです。


 黒潮について考えてみましょう。海流は偏西風と貿易風によって引き起こされますが、潮流は太陽と月、特に月の引力によって上下運動として起こされます。黒潮は北赤道海流の一部で、一万四千五〇〇キロメートルになる世界最長の海流であり、北大西洋の西岸境界線として北方を流れ、黒潮続流は西太平洋に暖流を戻します。太平洋を巡る海流の力は、巨大だという表現では不足です。黒潮が巡っていく力によって海全体が動くので、もし黒潮がなければ、海の水が循環せず、すべて知んでしまいます。いくら大きくて悠々とした川でも、結局は海に流れていくのと同じように、いくら大きくて勇壮な海も、黒潮の力強い水の流れに従って動くのです。私たち民族は、世界を導く黒潮にならなければなりません。世界の生命力を一箇所に結集させる力の源泉にならなければならないのです。


 私は、太平洋文明圏の中心となる所を求めて、何度も韓国の南海岸一帯を回ってみました。そして、麗水(ヨス)と順天(スンチョン)を選択しました。鏡のように静かで澄んだ麗水の近海で、李舜臣(イスンシン)将軍が日本を大きく退け、また亡くなりました。そのような歴史的な海を持つ麗水は、嶺南(ヨンナム)と湖南(ホナム)が出会う所であり、智異山(チリサン)のふもとに接し朝鮮戦争後には、左翼と右翼が正面から争った民族の痛みが染みついた地でもあります。葦原で有名な順天(スンチョン)湾は世界的に有名なリアス式の美しい海岸です。澄んだ水が打ち寄せる海に出ていくと、あらゆる魚を釣ることができ、静かな湾ではアワビとワカメが育ちます。また、広々とした砂浜は、ハイガイをはじめとする各種の貝と、テナガダコがたくさんいる所です。船に乗って海に出てみても、山に登って見渡してみても、来るべき海洋時代を準備するための拠点として、どこにも不足な点のない美しい地です。


 私は今、麗水(ヨス)を中心に南海岸を開発中です。その準備のため、巨文島(コムンド)をはじめ、いろいろな島々を回り、何カ月もそこで暮らしました。その村で数十年間農業をし、漁業をして生きてきた人たちを師として、古びた旅館で寝泊まりしながら詳しく調査しました。話を聞いて調査するだけでなく、目と足で一つ一つ見て回り、調べてみました。それで、「どの海にどのような魚が生息しているのか、どの海にどんな網を投げるべきか、どこに何の木が育ち、どの家に中風(ちゅうぶ)にかかった老人が独りで暮らしているのか」をすべて分かるようになりました。


 南海岸に関する調査がすべて終わった日、その時まで私に協力してくれた村の里長(里は韓国の行政単位。道、郡、面の下に里がある。面が日本でいう町村ぐらいの大きさ)を飛行機に乗せ、アラスカに行きました。自分の知っているすべてのことを私に教えてくれたので、私も自分が知っていることを彼に教えてあげたいと思ったのです。私は彼と一緒に釣りをして、アラスカにどんな魚が生息していて、どのように釣るのかを教えてあげました。いくら小さい知識でも、そのようにお互いに分かち合ってこそ、私の心が平安なのです。


 私が麗水(ヨス)開発を始めるやいなや、麗水市は二〇一二年の海洋国際博覧会の開催地になりました。国際博覧会(EXPO)はオリンピック、ワールドカップと並ぶ世界三大祝祭です。国際博覧会が開かれる三カ月前に、全世界から百五十四カ国の会員国や国際機構が各種の展示会を開きます。そのようになれば、世界の耳目(じもく)が麗水に集中するのはもちろん、先進技術と文化が一度に麗水に集まってきます。夏の日に、雲が激しい勢いで押し寄せてくる場面を見たことがあるでしょうか。一度風に乗り始めた雲は、あっという間に山を越え、海を超えます。もたもたすることがありません。そのように、雲の群れが押し寄せてくるように、世界が麗水に向かって、朝鮮半島に向かって集まってくるようになります。


私は、南海岸にある島という島をすべて橋で連結し、世界各国の船に乗る人たちに食事と宿泊所を提供するコンドミニアムを建てる計画です。飲み食いして遊ぶためのコンドミニアムではありません。アメリカ人、ドイツ人、日本人、ブラジル人、アフリカ人等々が、たとえ互いに他の船に乗って釣りをしたとしても、寝食は一つの家でするようにして、人類が一家族であると分かるようにしたいのです。


 海洋時代は宇宙時代でもあります。遠からず航空科学技術が絶対的に必要な時代がおとずれます。その時なって宇宙産業を準備するのでは遅いのです。私は今、金浦(キムポ)に空港産業団地を造成し、世界的に有名なシコルスキーのヘリコプターを私たちの手で作る準備をしています。今後、太(たい)極(きょく)マークをつけたヘリコプターが全世界の海と空を飛び回る日が必ず来るでしょう。


×

非ログインユーザーとして返信する