平和の主人 血統の主人

まさに、成約時代の毒麦となられたお母様

《 黙示録18章 3-10 節 》

3 地の王たち(幹部たち)は彼女(お母様)と姦淫を行い、地上の商人たち(教会長たち)は、彼女の(高額献金を得た)極度のぜいたくによって富を得た。

7 彼女(お母様)は心の中で『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。

10  彼女(お母様)の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえ(お母様)に対するさばきは、一瞬にしてきた。

第七章 (59)海を治める者が世界を掌握する  P.302  (世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝) 20


世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝
  第七章 韓国の未来、世界の未来 ――― 理想郷に向かって

第七章 韓国の未来、世界の未来 ――― 理想郷に向かって



(59)海を治める者が世界を掌握する  P.302


 海を掌握する国が世界の主役になるということは、歴史が証明しています。十六世紀のイギリスを考えてみてください。イギリスの女王エリザベス一世は、王位に上がるやいなや、海洋政策を強化しました。資本と技術をすべて動員し、頑丈な船を造り、勇猛な人たちを船に乗せて海に送り出しました。彼らは、海の果てに何があるのか分からないまま、命がけで海に出ていきました。


 イギリスは、もともと海に強い民族ではなかったのです。かえってノルウェーやスウェーデンのバイキングに侵略されていた民族でした。しかし、海を失えば全てを失うという事実を悟り、海洋圏を強化したエリザベス一世の血のにじむような努力によって、イギリスはバイキングとスペインを凌駕(りょうが)する海洋帝国になりました。そのような努力の末に、大西洋の小さな島国イギリスは、五大洋六大州に無数の植民地を治める「日の沈まない国」になることができたのです。(五大洋六大州は韓国でよく使われる表現で、全世界を意味する)


 イギリスを中心とする西洋文明は、科学技術を発達させました。羅針盤をもって世界のさまざまな所を訪ねて回り、旗を立てて植民地にしました。知識と技術が発達すればするほど、世界の中のすべてを自分のものにしていったのです。


 しかし、韓国をはじめとする東洋はそうではありません。精神を重要視する東洋世界は、物質のために精神を捨てることはしません。物質と精神が衝突すれば、むしろ物質を捨てるところが東洋です。そのため、これまで東洋は、西洋に比べると生活が豊かではありませんでした。しかし、いつまでも精神が物質によって支配されるということではありません。


 西洋の物質文明が堕落の道を歩むとともに、東洋にチャンスが巡ってきています。エジプトを経てギリシャ・ローマで発達した文明が、イギリスとアメリカを経て朝鮮半島を囲む太平洋地域に移ってきているのです。今まさに太平洋文明圏の時代が開かれています。新しい文明時代の主役は、韓国をはじめとするアジアです。韓国と日本が、このように短い期間に世界的な強国として急成長したのは、アジアの時代が来ていることを立証するものであり、決して偶然ではなく、歴史的な必然です。


 しかし、韓国が世界の主役として浮上するのを、アメリカやロシアが黙って見ているはずがありません。韓国をめぐって、アメリカと日本、ロシア、中国の間に大きな争いが起きるかもしれません。韓民族は、知れに備えて二つのことを準備しなければなりません。


 まず、日本とアメリカを結び、ロシアと中国をつなげる巨大なベルトを作って自らを守らなければなりません。何によってその国々を結ぶことができるのでしょうか。一つになる思想であり、一つになる心です。地球村の人類が、人種と国家と宗教を超えて一つだという思想こそが、国家間の戦争を防ぎ、平和世界を成し遂げる道を開くことができるのです。韓民族は、戦争の危険から自らを守るためにも、一つになる平和思想を世の中に植え付けなければなりません。


 もう一つ、韓民族が準備しなければならないものは、海洋時代を生きていく力を備えることです。太平洋は海です。海を治める力がなければ、太平洋文明圏の主役になることはできません。いくら天運が到来したとしても、自分がまるで準備できていなければ、チャンスをつかむことはできないのです。韓国が中心となった海洋時代が開かれるという事実を知ったのなら、当然、海洋時代の主役になる準備をしなければなりません。


 海には魚だけがいるのではありません。海のもっと大きな宝は、エネルギー源に他なりません。石油の埋蔵量が減少するとともに、エネルギー源をめぐる危機感が日に日に高まっています。石油が底をつけば、人間の文明世界はそのまま暗黒になってしまいます。トウモロコシを利用した代替エネルギーを開発すると言いますが、それは、人類が食べて生きていく食料も不足している状況では、決して可能なことではありません。ほんとうの代替エネルギーは海にあります。海の中に埋められた水素エネルギーに人類の未来があります。


 地球の三分の二が海です。言い換えれば、人類を食べさせていく資源の三分の二が海に埋まっているということです。ですから、海をきちんと治めることができなければ、未来を開いていくことができません。すでに先進国は、海底から石油と天然ガスを掘り出し、深層水を吸い上げて高い値段で売っています。海の中から資源を探し出すことは、今始まったばかりです。しかし、全人類が海を拠(よ)り所として生きていく日が、遠からず訪れてくるでしょう。


 海洋時代は一人で開かれるのではありません。何よりも自分が先に海に出ていかなければなりません。船に乗って海に出ていき、波と闘わなければなりません。そのような勇気がなければ、決して海洋時代に備えることはできません。海を占領する国が、世界をリードすることができるのです。海を占領した国の文化と言語が世界の言語と文化となる世の中がすぐにやって来ます。したがって、海の創造主の御旨(みむね)に合うように管理し、海の資源を正しく運用しなければなりません。


 海は世界を結束させる求心点になるでしょう。海を治める人になろうとすれば、そこで自由に生きていくことのできる訓練をしなければなりません。私は、魚を釣る訓練をさせるとき、大きな船一隻に小さな船十隻を従わせて一緒に送り出します。湾口を出発するときは大きな船に付いて行きますが、広い海に付いた瞬間、小さな船に乗ってきた人たちは自分自身で責任を持たなければなりません。風がどこからどこに吹くのか、海の底の状況はどうなのか、さかなはどの道を行くのか、自ら学習して解決しなければならないのです。


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