本日の記事は『文先生とお母様に原罪が生まれた』ことを御言葉から取りあげます。

　既に、「人類始祖」という定義は終えています。

　この定義からすると、下記の御言葉に「人類の先祖」とある先祖の大本は文先生とお母様になることは御理解いただけると思います。そうすれば、下記の御言葉の文脈がハッキリと読み取ることができるようになります。

　　堕落の動機と経路とは全く違っている
　下記の御言葉をお読み頂ければ分かることですが、ここで語られている堕落の動機と経路の内容が、原理講論に記している六千年前のアダムとエバの堕落の動機と経路とは全く違っていることに留意してお読みください。

　原理と違っている内容を（※1）～（※8）で示し、コメントを青文字でつけました。なお、中心ポイントは（※2）（※5）になりますので、先にお読みになることをお勧めします。
　このような御言葉は他に数多くあります。

赤・真の父母経　

　　第四篇　祝福結婚による人類救援　第一章　第一節　

2 　人類の先祖であるアダムとエバ（文先生とお母様）は、自分たちを中心とした誤った愛によって堕落しました。

（※1）自分たちを中心とする愛によって、

　　（コメント：　「自分たちを中心とする愛」とありますが、原理講論の堕落はサタンを中心とした堕落であって、アダムとエバが中心となった堕落ではなかったはずです。あくまでも、未完成にあったエバがサタンに蹂躙されて堕落したのです。）

（※2）天使長を介入させ、堕落したのです。

　　（コメント：　「天使長を介入させ、堕落した」とありますが、このような、何らかの意図があって介入させたという概念は原理講論の堕落論には存在しません。

　「天使長を介入させた」とは何を意味しているのかが最大のポイントになります。

　これこそが、文先生とお母様が秘かになさなければならなかった『アブラハムによるイエスの典型路程』になります。つまり、サタンを主人とする僕の僕の時代圏にあった文先生がお母様をサタンに差し出された路程になります。（下記の御言葉【A】参照）

　その為、文先生は娘のようなお母様に対してサタンが嫌う原理教育を施さず、お母様を堕落直前のエバの立場でサタンに差し出されて起こったことを、「天使長を介入させ、堕落した」と言っていると理解することにより整合性が取れるのです。（下記の御言葉【B】参照）　）

（※3）そうして、神様を追放し、

　　（コメント：　「神様を追放し」とありますが、原理講論の堕落論は反対に「神様がアダムとエバを追放した」のです。

　第一夫人の時も、お母様の時も、出発は文先生とエバは真の父母としての起点に立っておられたのです。

　しかし、1945年のキリスト教の失敗により六千年を再蕩減しなければならない立場に立たれた為、文先生とお母様が『アブラハムによるイエスの典型路程』を行かざるを得ない立場に立たれました。

　その為、神様が許可されたとは言え、結果的に、一時、真の父母の位置から離脱せざるを得ない為、やむなく「神様を追放した」ことになったことを語られているのです。

（※4）本然のアダムとエバを追放した結果になったのです。

　　（コメント：　「本然のアダムとエバを追放した」とありますが、原理講論の堕落論には「未完成のアダムとエバ」を追放したという概念は存在しますが、「本然のアダムとエバを追放した」という概念は存在しません。

　ここでの「本然のアダムとエバを追放した」という概念は、上記の（※3）で取り上げたように、1945年のキリスト教の失敗によって、文先生と第一夫人、そして、お母様が真の父母の位置を捨ててでも『アブラハムによるイエスの典型路程』を行かざるを得なかったこをと語られているのです。

このように、

（※5）神様が許していない愛の縁を導き入れることにより、

　　（コメント：　「神様が許していない愛の縁を導き入れる」とありますが、この「導き入れる」という概念も『アブラハムによるイエスの典型路程』のことを語られたものです。それ以外の理由を見つけることができません。

　もし、これ以外の理由があると言われるお方がおられるなら、コメントでお知らせください。）

人間（文先生とお母様）には 原罪というものが生じました。

ですから、人間にとって、この原罪を脱ぐことが重要な問題です。

人間は偽りの父母（文先生とお母様）によって生まれたので、

（※6）真の父母の愛の縁を再現させなければ、原罪を脱ぐことができません。

　　（コメント：　「真の父母の愛の縁を再現させなければ」の『再現』という言葉は、六千年前のアダムは一度たりとも真の父母にはなっていませんから、最初のアダムは該当しないことが分かるはずです。

『再現』が該当するお方は、『アブラハムによるイエスの典型路程』を成される前の、真の父母の起点に立たれていた文先生とお母様になります。

　しかし、文先生とお母様が真の父母の位置を失った為、真の父母の位置を「再現」しなければならなくなったことを語られているのです。）

（※7）原罪は、偽りの父母の愛によって植えられたので、

　　（コメント：　「原罪は、偽りの父母の愛によって植えられた」とありますが、最初の堕落の原罪はサタン、ルーシェルが未完成のエバを蹂躙することによって植えられたものです。あくまでも、原理講論に記されている堕落性本性の根源となった原罪はルーシェルから植えられたことでした。

　

　ですから、真の父母の位置に立たれていた文先生とお母様が『アブラハムによるイエスの典型路程』によって、やむなく、偽りの父母にならざるを得ず、ここで原罪が植えられたということです。

　最初のアダムの原罪はルーシェルによって植えられたものでありますが、文先生とお母様の原罪は、サタンの根を抜き取る蕩減であった『アブラハムによるイエスの典型路程』によって植えかえられたものです。これに対して文先生は解毒注射と語られています。）

（※8）この愛を否定するためには、真の父母を中心とした愛の土台がなければならないのです。

　

　　（コメント：　「この愛を否定するため」とは何を意味するのかと言いますと、文先生は自らの蕩減的な愛の勝利圏を完全に否定するという、そのような環境圏を超えなければならないことになります。

　この環境圏こそが、40年路程で生まれた祝福家庭からの否定（食口たちの離散）であり、子女様たちからの否定であり、お母様からの否定になってしまったのです。【参考記事】

その終局が文先生の自死である、聖和になります。

　さらに、「真の父母を中心とした愛の土台がなければならない」と語られているのは、文先生とお母様にとって三弟子の基台が必要であった【参考記事】のです。

　さらに、文先生とお母様が真の父母として立つ為に必要であった基台が、祝福家庭を中心とした氏族的メシヤからなる160家庭の基台であったのです。

　しかし、その基台が叶わず、文先生は聖和されました。）

3 アダムとエバが神様に絶対信仰、絶対愛、絶対服従できる基準を失ってしまい、偽りの結婚をすることにより、血統と所有権をひっくり返し、一族を滅ぼしました。ですから、血統を復帰しなければなりません。真の父母の純潔な血統を、永遠に自分の子孫に残すことができなければなりません。アダムとエバは、純潔な血統をつくり上げることができずに結婚しましたが、私たちは、祝福結婚を通して絶対血統、絶対所有権、絶対心情圏を復帰しなければなりません。

4 父母様は、霊界と神様をはっきりと知り、神の国と血統がどれほど重要かを知っています。その血統を復帰するのが祝福です。偽りの父母の誤った結婚によって滅亡せざるを得ない人類を、真の父母の名をもって神様と連結させた血統圏をつくることによって、本然の神の国へと戻っていくようにしようというのです。ですから、祝福家庭は途方もないものです。天国に入っていくチケットをあげたのです。

ーーーーーーーーーーーーー

【A】

赤・天聖経　

　第四篇　第三章　第一節

19　私たちは、少なくとも八段階の過程を経ていかなければなりません。統一教会で教えた僕の僕の時代が、皆さんにあったでしょうか。

僕の僕の時代は、僕が主人になるのです。主人が命令する僕ではなく、僕（サタン）が（文先生に）命令する僕の僕の立場です。

その場で、僕の位置をどれほど慕わしく思うかというのです。それで僕の立場から養子の立場、庶子の立場、直系の子女の段階まで、その次に母の段階、父の段階まで行かなければなりません。

【B】

真の御父母様の生涯路程6　第二節　七　

　それゆえに親戚関係は近ければ近いほど責任が重いのです。責任と使命が終わらなくてはなりません。

そのような道理があるので、神様は一番愛する人を死の立場に追いやり、苦労させるのです。愛する息子、娘を打ち、自分の側を打って犠牲にしながら、ほかの人を、世の中を救おうとしたのです。ですから、先生もそのようにするのです。同じ道理です。

　お母様と先生が世界的な峠を越える時までは、お母様は、お母様のお母さんに対し、母親扱いできないのです。自分の血族に対して血族扱いできなかったのは、原理的見解がそのようになっているからです。今や外的な立場でみな整えたので、初めて家庭に戻って家庭の面倒を見ることができる時になりました。