⑧宿命的だった・・・お母様はお父様に対して主管性転倒しなければならなかった
前回のポイント・・・・
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失敗の原因を明らかにし、その責任をお父様が負うとされたのが『天聖経』
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★第一は、「真の父母」をもてませんでした・・・
「天聖経」は、これまでの統一教会が持っていた「真の父母」というパラダイムが根こそぎ抜き取られてしまいました。つまり、《 『皆さんは真の父母をもてませんでした』 ① ➁ ③ 》という御言葉、或いは、これに関連する御言葉は数え切れないほど「天聖経」に残されました。
本日はここから・・・
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「真の父母」になれなかったのは必然のようであった
何故なら、お父様とお母様のの前に事実蕩減が立ちはだかったからです
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《 事実蕩減 》とは一体如何なることでしょうか。「事実蕩減」という贖罪法はこの世の中には存在しません。「事実蕩減」は原理講論には記されていませんが、原理講論に記されている旧約時代の「目には目」という贖罪法に最も近い蕩減法です。
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「事実蕩減」を顕している御言葉
・・・原理にはない
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御言葉〔A〕 (天聖経 罪と蕩減復帰 第四章 六 1. )
「蕩減復帰は条件復帰ではありません。事実蕩減だということを知らなければなりません。このようなものは原理にはありません。
条件蕩減でありながら事実蕩減というようなことは初めて聞くことでしょう。」
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何故、『事実蕩減』が「統一原理」にはないのか??
イエス様は家庭を持たなかった為、事実蕩減の道を歩まなかった為。
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「事実蕩減」の主役はお母様
主管性転倒して堕落したんだから、主管性転倒して復帰される
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この答えは、《 真の御父母様の生涯路程4 第七節 五 原理の完成本の執筆課題 》にある。
ここに、「原理はイエス様までを説明しているため、イエス様以後、先生に関することを皆さんは知りません。」と語られています。つまり、イエス様は家庭を持つことができませんでしたから、事実蕩減の道を歩むことができませんでした。
その為、事実蕩減の道はお父様とお母様が再臨時代に歩まなければなりませんでした。即ち、エバがアダムを主管して堕落させたことと同じ事が、八定式が完成されるまで反復することにより、この事実蕩減が展開されたと言えるのです。ただ、お父様とお母様の路程の中で、実際に展開された内実のほとんどは真の愛の中に隠されてきましたので、僅かに、蕩減として後世に残さなければならない御言葉からのみ知ることができます。
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主管性転倒の終局がお父様の「聖和」
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お母様が世界的にデビューできたのはお父様の勝利圏によって与えられたことは誰もが知るところです。ところが、お母様はこれに便乗して、平然と恩を仇で返すという、とんでもないことを企むようになったのです。この企みこそがお父様を聖和に追い込むことであり、この企みをもってお母様を誘引して支えたのが金孝律補佐官と金孝南女史の二人です。つまり、お父様の死後、お母様の時代が到来することをお母様に誘引したのです。
この二人のことを、「平和の主人 血統の主人」では《 「二つの大きな力」3-6 》と記され、黙示録12:14には、「女(韓母)は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた」と記されています。
このように、御言葉も、黙示録も、お母様の実際のシチュエーションが完全に重なっていることに驚きを隠せません。
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「独生女宣言」はお母様がお父様に後ろ足で砂をかけた
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お父様の聖和後、主管性転倒の仕上げとも言える「独生女宣言」が、お母様によって平然と行われたのです。まさに、お父様は、何も知らないお母様を17歳にしてサタンに差し出したように、サタンの使いとなった金孝律補佐官と金孝南女史にまで差し出し、お父様は、彼らから飼い犬に噛まれたのです。
それが「独生女宣言」です。
「私(お母様)は無原罪であり、お父様には原罪があった。私(お母様)の勝利は世界基準であり、お父様が原罪を脱ぐことができたのも、私(お母様)によって成された」と、自分が独生女であると確信して毒を吹いたのです。
無残にも、幹部たちはこの煮え湯を無条件に飲まされました。黙示録によれば、彼らがどんな飲み方をしたのか、これから後悔という審判が必ず訪れるのです。
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お母様はお父様に対して主管性転倒しなければならなかった
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事実蕩減の観点からして、エバがアダムを主管して堕落させたことと同じ事が、八定式が完成されるまで反復しなければならなかったのです。世界基準のお母様が天宙基準にあるお父様に対して主管性転倒をしなければならなかった《 ① ➁ 》のです。
主管性転倒の終局が聖和です。
この聖和はお父様が《 相対を失った 》為に起こったことであり、即、これはお母様によるお父様に対する究極的な《 主管性転倒式 》であったと私は見ています。
つまり、お父様がお母様から八段階の否定(不従順)を受けて、お父様が命を失っても、お父様はお母様に屈することなく、反対に、命を賭して、神様の真の愛に絶対服従と絶対信仰を捧げることによってお母様に侍り、奪ったサタンを許し、不従順のお母様を許することにより、聖和されたのです。
お父様は、《 1989年の八定式の宣布基準 》を、聖和によって最後の八段階の神様の領域に入ることにより、八定式の実体的勝利が確定したと言えるのです。
つまり、神様が六千年持っておられた悲しみと苦しみの全てを、お父様が全く同じ事情と環境を真の愛をもって《 総蕩減を聖和によって完了させた 》ことにより、《 真のアダムの再創造 ① ➁ 》基準が完成したと言えるのです。
このように、真の父母はお父様が聖和される時にも、存在していないのです。もし、それ以前に、お母様がお父様に対して耐え難きを耐えて完全屈服して、絶対服従と絶対信仰の基準を立てていれば、その時、真の父母が顕現することになっていたのです。
しかし、事実蕩減の観点から見た場合、宿命的にもお母様はお父様に対して主管性転倒しなければならなかったということです。
ですから、お父様は長年、このことを誰にも語れず、最終的にお母様がお父様に主管性転倒するように、お父様はそのエバに八定式の基準でもって絶対服従基準で仕えたのです。つまり、お父様がお母様に仕えることによって最終的に《 主管性転倒を復帰 》された為、今度は、お父様のお母様に対する立場が逆転して、お父様がお母様に対して絶対服従を求めることができるようになったのです。そして、お母様はお父様に対して絶対服従しなければならなかったのですが、お母様はこれができませんでした。これが即ち、主管性転倒式という聖和になったのです。
従って、天聖経は、お母様の責任分担の時限が既に過ぎた為、《 12年の延長 》路程の中で、《 『皆さんは真の父母をもてませんでした』 ① ➁ ③ 》という衝撃的な御言葉を「天聖経」に残されました。
それでは次回は、お母様がお父様に対して主管性転倒することが、どのような経緯から起こったのかを御言葉から考察します。