神の摂理は、アベルを救うための摂理ではありません。アベルを祭物として、カインを救う摂理
御旨と世界(書籍)
29.祝福を迎える一日 1978年9月22日 埼玉 神川村
ですから、今まで宗教の道を歩む者はみんな出家して、社会に奉仕して犠牲になり、理想の極楽に行くというようにしてきましたね。あなたたちも出家してやってきたのでしょう。
先生もそうです。
原理は貴く素晴らしいということを知っていますから、自分の両親、兄弟に一番先に聞かせたいのです。
しかし、神の摂理は、アベルを救うための摂理ではありません。アベルを祭物として、カインを救う摂理ですから、尊いものをカインに向けるのであって、アベルに向ける原則ではありません。
ですから先生のお母さんに対しては一着の着物も買ってあげたこともなく、一生涯を犠牲にしました。
万民に対してはいろいろなことをやりながら、子供に対しては何もやりませんでした。それを個人から氏族、民族、国家、世界までやって条件を立たせて、それから自分の故郷に帰るようになっています。今から帰るのです。