平和の主人 血統の主人

まさに、成約時代の毒麦となられたお母様

《 黙示録18章 3-10 節 》

3 地の王たち(幹部たち)は彼女(お母様)と姦淫を行い、地上の商人たち(教会長たち)は、彼女の(高額献金を得た)極度のぜいたくによって富を得た。

7 彼女(お母様)は心の中で『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。

10  彼女(お母様)の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえ(お母様)に対するさばきは、一瞬にしてきた。

第四章 (35)レバレンド・ムーンはアメリカ精神革命の種 P.182  (世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝)


世界平和を愛する世界人として  文鮮明自叙伝
  第四章 私たちの舞台が世界である理由・・・アメリカへ雄飛



(35)レバレンド・ムーンはアメリカ精神革命の種 P.182


 アメリカ人が最初に見せた反応は、この上なく冷たいものでした。「ようやく戦争の貧困の中から立ち直った韓国という取るに足りない国から来た宗教指導者が、どうしてアメリカ人を相手に悔い改めよと言うのか」と、皮肉っぽく言いました。

 アメリカ人ばかりが私に反対したのではありません。国際共産主義者と連携した日本の赤軍派の反発は特に激しく、私が良く滞在していたボストンの修練所に侵入し、後に地元警察の検問に引っ掛かって摘発され、FBI(連邦捜査局)に引き渡されたこともありました。私に危害を加えようとする動きが度々あったので、私の子供たちを警護員なしでは学校に通わせることができないほどでした。殺害の危険が続くと、私もある期間、防弾ガラスの中で講演を行いました。


 彼らの妨害にもかかわらず、東洋から来た小さな目の男が行う巡回講演は、日増しに話題を呼びました。人々は、今まで聞いていたものとは全く違った新しい教えに耳を傾けました。宇宙と人生に関する根本原理をはじめ、アメリカの建国精神を呼び覚ます講演内容が、退廃と怠惰の奈落に沈んだアメリカ人に新鮮な風を送り込んだのです。


 アメリカ人は、私の講演を通して意識革命を経験しました。若者たちは「ファーザー・ムーン」、あるいは「レバレンド・ムーン(文師)」と呼んで私に従い、肩まで長く伸びた髪とぼうぼうに生えたひげを切りました。身なりが変わると心も変わるもので、酒と麻薬に溺れていた若者たちの心の中に神の愛が入り込み始めました。


 講演には、宗派を超越して多様な若者たちが集まりました。説教の中で、「ここに長老派教会はいるか?」と尋ねると、「ここです。ここ!」と手を振る青年がとてもたくさんいました。また、「カトリックもいるか?」と尋ねても、あちこちで手を挙げました。「南部バプテスト教会は?」と尋ねると、どれくらい多くの人が「私です、私!」と言うのか分からないほどでした。私が「自分の宗教を放っておいて、なぜ私の説教を聞きに来るのですか。早く帰ってください。かえって自分の教会でみ言(ことば)を聞きなさい」と言うと「ああ!ああ!」と大きく溜(た)めめ息をつきました。そのようにして、だんだんと多くの人が集まり、若者だけでなく、長老派教会やバプテスト教会の指導者が、教会の青年たちを連れて訪ねてくるようになりました。時間が経(た)つにつれて、「レバレンド・ムーン」はアメリカ社会の精神革命を意味する一つの「イコン」(聖像、崇敬の対象)になっていきました。

 私はアメリカの若者に我慢と忍耐を教えました。自分を守ることができてこそ、宇宙を守ることができるという事実を切々と訴えました。


 「皆さんは、苦痛の十字架を背負いたいですか。誰も十字架の道を行きたいとは思いません。心では背負いたくとも、体が先に『ノー』と言ってしまうのです。見た目にはよく見えても、心にも良いとは限りません。見た目にはまことしやかでも、中を見れば、醜くて悪いものが多いのです。ですから、見た目に良いものばかりを求めて、その道ばかりを行きたくなったら、すぐに『こいつ!』と怒鳴って防がなければなりません。若者はひっきりなしに異性に引かれるのではありませんか?そういうときも、『こいつ!』と言って自分を止めなければなりません。自分で自分をコントロールできなければ、世の中で何をしようとうまくいきません。私が壊れれば宇宙が壊れるのです。」


 「宇宙主管を願う前に自己主管をせよ」という青年時代の座右の銘を彼らに訴えました。アメリカ社会は物質社会です。私は物質文明の真ん中に行って、心の問題を放しました。心は目にも見えず、手でつかむこともできません。しかし、明らかに私たちは心の支配を受けています。心がなければ何もありません。私はその心に愛を加えた真の愛を話しました。真(まこと)の愛を土台として明確な自我意識を持ち、自分自身を自らコントロールできてこそ、本当の意味での自由をつかむことができる、と訴えました。


 また、労働の大切さを教えました。労働は苦痛ではなく創造です。一生の間働いて暮らしても楽しいのは、労働が神様の世界に連結されているからです。人がする労働というのは、実際には、神様が創造しておいたものを使って、いろいろなものを作り出すことにすぎません。私が趣味として神様の記念品を作るのだと考えれば、実際、労働は何でもないことです。私は、物質文明がもたらす豊かな生活に慣れ、働く喜びを忘れてしまったアメリカの若者たちに、「楽しく働きなさい」と教えました。


 そしてまた、もう一つ、自然を愛する喜びを教えました。都市の退廃した文化にとらわれ、利己的な人生の奴隷となった青年たちに、自然がどれだけ大切かを話しました。自然は神様が下さったものです。神様は自然を通して私たちに語りかけます。一瞬の快楽とわずかなお金のために自然を破壊するのは罪悪です。私たちが破壊した自然は、巡り巡って、害となって私たちに返ってきて、子孫を苦しめることになります。私たちは自然に帰り、自然が話す声を聞かなければなりません。心の門を開き、自然の声に耳を傾けるとき、自然の中から伝わる神様のみ言を聞くことができるのだ、とアメリカの若者たちに話しました。



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