第6章 再臨論 イスラエルから出た者が全部イスラエルなのではない
第6章 再臨論
第三節 イエスはどこに再臨されるか
(一)イエスはユダヤ民族の内に再臨されるか
ただアブラハムの血統的な子孫であるという事実のみをもって
パウロは、「外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、外見上の肉における割礼が割礼でもない。かえって、隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、また、文字によらず霊による心の割礼こそ割礼であって、そのほまれは人からではなく、神から来るのである」(ロマ二・28、29)と言い、また「イスラエルから出た者が全部イスラエルなのではない」と証言したのであった(ロマ九・6)。このみ言はつまり、神のみ旨のために生きもしないで、ただアブラハムの血統的な子孫であるという事実のみをもって、選民であるとうぬぼれているユダヤ人たちを、叱責したみ言であったのである。(原理講論 583)
「再臨されるメシヤのための基台」を造成しなければならないイスラエル選民とは、アブラハムの血統的な子孫をいうのではなく、あくまでもアブラハムの信仰を継承したキリスト教信徒たちをいうのだということが分かるのである。(原理講論 585)